校内感染外伝 ~ 佐和山こずえ ~

一.こずえ、カイボーを回避する 約16000文字
「え~っ、風紀委員長が襲われちゃったの!? いつ!?」
「一昨日の放課後みたいだよ」
 夏休み前のとある放課後、三年二組の教室。
 部活に向かおうと席を立ったやまこずえの耳に、女生徒たちの会話が聞こえてきた。
 襲われた? 何の話?
 つい足を止めて聞き耳を立ててしまう。
「あの人なら、いつもの調子で一喝して追い返しちゃいそうじゃん」
「それが駄目だったらしいよ。寄ってたかってヒン剥かれちゃってさ」
 振り返ると声の主はかわうちせいみなみしずだった。こずえは取りたてて二人と親しいわけではなかったが、御多分に漏れずその手の話は大好物である。
「ねえ、風紀委員長って三組のキツい感じの子でしょ。あ、ごめん。聞こえて来ちゃったからさ」
 好奇心丸出しで近付くと、川内聖南が「いいよ、いいよ」と手招きしてきた。ドヤ顔をしている。女子の間では、この手の情報をもたらす者はヒーローなのだ。
「現場を目撃した知り合いの子から聞いたから、確実な話」
「……どこまでされちゃったの?」
 思わず身を乗り出すと、聖南が周囲に男子がいないことを確認して、「マンコ弄られちゃってお汁垂れ流し」と声を潜めた。
「マジで?」
 こずえも思わず周りを見回してしまう。
「クリトリスを剥き弄りされて、ヒィヒィ叫び通しだったらしいよ。オシッコも漏らしたみたいだしさ」
「剥き弄り……」
 女の急所を攻められたのなら失禁してしまうのも理解できる。
 聖南が「あの風紀委員長サマも、所詮はただの女だったって事よ」と笑う。
 静香は「クリを狙われたらその気がなくたって濡れるって」と同情的だが、口元がほころんでいた。
  
 聖南によると、風紀委員長襲撃事件は次のような次第だったらしい。
 現場は正面玄関の下駄箱の裏。こずえもそこにはちょっとした空間があって、掃除用具が置いてあることを知っていた。
 犯人は四人でうち一人は女生徒。すっぽりとマスクを被っていて顔は見えなかったそうだが、一年のカイボークイーンと異名を取る女生徒が率いるグループだろうとの事だった。
 襲われた風紀委員長は十分以上も激しく抵抗したそうだ。乳房をはだけられ、マンコも晒されてAVアダルトビデオもかくやの有様だったらしいが、とどめは女生徒によるクリトリス弄りだったようである。
「悲鳴がクリトリスを弄られ始めると怪しくなって、最後はオシッコ噴きながらアヘッたみたいだよ」
「へぇ……」
 あの風紀委員長がそこまで恥ずかしい姿を晒したとは。こずえは目を丸くした。
 
「これでカイボーグループ処罰強化の動きが立ち消えになるのは確実だよね。旗振り役が襲われちゃったんだからさ」
 静香が声を上げると、聖南も「あたしもそう思う」と同意した。
「だって風紀委員長ったら、お汁まみれでクリトリス膨らませたマンコを開かれて撮りまくられたんだもん。当然ヨダレ垂らした顔もセットでさ」
 こずえが「うわぁ悲惨」と仰け反る。
「そりゃそうでしょ。口封じのために『お見合い写真』を撮るのは常套手段じゃん」
 聖南は「マンコ全開に広げて、クリトリスを根元まで剥いて、乳と顔が入るようにカメラ構えて『はいチーズ』って感じでさ」と笑うのだった。
「ピンコ勃ちの乳首の先っぽが湿ってたってさ。よっぽど気持ち良かったんでしょ」
「ええっ、乳汁まで出したの!?」
「うん。アレは乳汁で間違いないはず……って目撃した子が言ってた」
 静香が「だってクリトリス剥き弄りされたんだよ。女ならマジイキするって」と含み笑いを漏らした。
「しかも証拠写真付きで言い訳出来ないし」
「風紀委員長じゃなくたって、イカされ直後の勃起クリと濡れた穴を顔つきで撮られたら、黙るしかないっしょ」
「まあ、そうだよね……」
 こずえも自分だったら泣き寝入りだろうと思った。
 いくら悔しくても、現場写真をばら撒かれる危険を冒してまで、カイボーグループを追及する勇気なんかない。どんな藪蛇が潜んでいるか分かったものじゃないのだ。

 「風紀委員長の場合は、失禁させられるところまで撮られたんだもん。尚更だよ」 
 聖南がまるでその場で見ていたかのように風紀委員長襲撃事件の有様を語るので、こずえは大いに好奇心を満たすことが出来た。何せ右の小陰唇の内側にホクロがある事まで知っているのだ。
 一体どれだけ近くで見たのだろう。羨ましい。
「抵抗してるのにイカされるってよっぽどだよね。やっぱ、我慢出来ないほどの快感だったのかな」
「風紀委員長も、クリを弄られてこれはヤバいと焦ったんじゃない? クリ豆の裏スジをくすぐられながら、ガクガク腰を揺さぶり立てて必死の抵抗だったみたいだし」
「そ。オシッコ漏らしながら悔しがっちゃって」
「それでもイカされちゃうんだから、クリくすぐりって効くんだね」
「イキ過ぎて自力でお股閉じられなくなるみたいよ?」
 静香がクスクス笑った。
「風紀委員長も、一年坊主にそこまでイカされたら、当分は大人しくするしかないだろうね。あ~、あたしも見たかったな」
 こずえが本音を漏らす。
「正面玄関の下駄箱裏って『メッカ』みたいだよ。他にもあそこで捕まった子知ってるし。校門が閉まる時間が狙い目らしいから、覗いてみたら? すごいの見られるかもよ」
 聖南がニッと笑った。
「へぇ……」
「アタシの知る限りでは月曜と水曜がアタリかな」
「今日じゃん」
「風紀委員長が襲われた現場だし、げんがいいかもよ? 行ってみなよ」
 静香も熱心に勧めてくる。
「ふぅん……行ってみようかな」
 こずえがまんざらでもなさそうな顔を見せた。
 それから部活に遅れそうだと気付いて、「また話を聞かせて」と早足で教室を出て行く。

「釣れたかな? ふふっ、に連絡入れておかないと」
「あの子ってムチムチだもんね。見応えありそう」
 こずえは背後で聖南と静香が、「ごめん」とおどけた仕草で手を合わせていたことに気付かなかった。


「一年のカイボーグループかぁ……」
 部室に向かって歩きながら、こずえは記憶を探った。
 クイーンと呼ばれる女生徒については名前も顔も知らないが、そういうグループがいることくらいは聞いたことがある。
 一年坊主のくせに、上級生をお構いなしで襲うそうだ。こずえの周りにも、そいつらの犠牲になった知り合いが何人か存在した。
 クイーンの手によって女子はイカされ、男子は射精させられる。
 女子の場合は、風紀委員長がされたようにクリトリスを狙われるので、マンコ持ちである限り、イカされる運命から逃れようがないらしかった。
「あたしも用心しなくちゃ」
 こずえは軽く身震いした。
 ムチムチの体型に加えてクラスで一番の乳娘と来れば、標的にされそうなことくらい想像がつく。
 こんな短いスカートなのだから、クラスの男子にパンツを見られたり、たまにスマホを入れられて逆さ撮りされたりするくらいは仕方ないとしても、下級生の女子にオモチャにされるのは御免だった。

 途中で廊下の前方に風紀委員会室が見えたので、窓越しに中を窺ってみる。
「あ~、いたいた」
 こずえは、ホワイトボードの横に腰掛けた風紀委員長の姿を見つけた。
 会議中のようで、風紀委員の腕章をつけた生徒たちがコの字型の机に居並んでいる。
「心ここにあらずって顔してるし」
 こずえは風紀委員長の表情を見てクスリと笑った。いつもの気の強さは影を潜めてしまい、口を半開きにボケッと中空を眺める姿は単なる小娘だ。
「マンコを弄り倒されて大人しくなった感じ?」
 聖南たちに生々しい暴行現場の様子を聞いたばかりということもあり、容易にその有様を想像出来た。
 下級生にイタズラされちゃって。イカされちゃって。あー恥ずかしい。
 こずえが抱いた思いは、大抵の女子が思うところと同じはずである。
「おっと……」
 視線を感じたのか、風紀委員長が不意にこちらに顔を向けたので、こずえは慌ててドアの前から離れた。

 
「待て、佐和山。お前はいつになったら進路調査票を提出するんだ?」
「げ」
 今度は進路指導の教師に捕まった。
「げ、じゃないぞ。春に訊いた時は看護学校に進学希望とか言っていたが、気持ちは変わらないのか?」
「え、ええと……一応その方向で行こうかなと」
「だったらそう申告せい」
「すんません。まだ気持ちが固まってないもんで」
「そうか。お前は合格安全圏には一歩足りんが、可能性はあるぞ。確か弱点は数学だったか……丁度いい、職員室に来い。資料がないと確かな事は言えんからな」
「ええー」
「お前の将来だろうが。いいから来い」
 そしてこずえはそのまま職員室に連行され、進路指導を受けることになった。
 途中でクラブの後輩とすれ違ったので、少し遅れるけれど顔を出す旨、伝言しておく。

 そして職員室で教師と膝をつき合わせての面談が始まった。
「で、志望動機は?」
「動機っすか。えーと、何となく」
「お前はアホか。面接でそんなこと言ったら一発アウトだからな。建前でいいんだよそんなものは」
「そうすか。えーと」
 教師に進路調査票の空白を埋めてもらいながら、こずえは頭を掻いた。
 こずえは男性教師に本当のことを口に出来るほど図太くはないつもりだ。
 日常的に他人の性器を見て、触れることが出来る職業。女医は逆立ちしても無理だけれど、ナースなら何とか。それが動機の全てだった。
 経験を積んで保健師の資格を取ったら食いっぱぐれの心配はないかもと言う計算もあるにはあるが、メインはあくまでもお股だ。
「白衣の天使にあこがれてってのはどうっすかね」
「月並みすぎるな」
「駄目すか。えーと、それじゃ」

 
 こずえの脳裏を、診察台の上でナース三人がかりでヒン剥きにかけられていた女性の姿がよぎる。
 あれはこずえが中一の時。中待ちで順番待ちをしていた際に、偶然目にしてしまったのだ。
 悪態をつきながら抵抗する女体。飛び出す乳房と、もやっと黒い恥毛。そして極めつけは女性がこずえの正面で股をこじ開けられたこと。
 こずえは、女性の脚が左右に泣き別れになるに従って陰裂が口を開き、『女』を曝け出される一部始終を目撃したのである。コンニャクみたいな質感の小陰唇が分かれたと思ったら、尿道口と洞穴のような膣穴が見えて。小陰唇の上の合わせ目には、小指の先程の丸っこいお豆が覗いていた。
 アレは見物だった。
 次は高二の夏に、検査入院した男子の見舞いに行った友人の話を聞かされたことだ。
 何でも友人が病室を訪れた時、彼はナースたちに『抜かれている』最中だったらしい。
 ゴシゴシとしごかれるチンポがどんどん固く大きくなり、ついには精液を噴き上げる瞬間を目の当たりにした友人を、心から羨ましく思ったものだ。
 ナースになればそういうことが出来る。あたしもナースになりたい。
 こずえはずっとそう思い続けているのだった。

 
「こら、何をボケッとしてる。ちゃんと考えてるのか?」
「え? それじゃ保健師を目指したいってのはどうすか」
「ふむ、保健師か。白衣の天使よりずっと具体性があるな。そいつで行くか」
 進路指導の教師が、無骨な手に似合わぬちまちまとした文字を、調査票に書き込んでいく。
 これは当分かかるかも。こずえはちらと時計を見て、心の中でため息をついた。
 これから部活に出たら、帰りは閉門後になるだろう。そうすると玄関も鍵をかけられてしまうので、当直教師に理由を言って裏口を開けてもらわなければならない。玄関まで戻るのは面倒だから、あらかじめ下駄箱から靴を持って行く方が良さそうだ。


 そして三時間後。
 廊下の西側の窓から差し込む日没直前の弱々しい光が、リノリウムの床にぼやけた影を落としていた。すでに正面玄関は閉ざされて鍵がかかっている時間だ。
 人影の絶えた正面玄関脇の下駄箱裏。その四畳半よりも狭い空間に、数名の男女がひしめいていた。
 校舎の天井には蛍光灯が灯っていたが、その空間を照らし出すほどの明るさはなく、薄暗かった。むしろ窓から差し込む残光の方が明るいくらいだ。
 女生徒が二人、あられもない姿を晒してジタバタしている。襲われていることは明らかだった。
 一人は男に羽交い締めにされ、黒髪ロングの女生徒にパンティの中に手を入れられて、しきりに脚をもがかせながら悲鳴を堪えている。女生徒の指先がまさぐっているのは、股当ての中央から少し上がった辺りだ。
 襲っている連中は女一人と男三人。上履きの色から一年生と思われた。
 女生徒の太腿が不規則にビクンと震える。それもそのはず、彼女はパンティの下で一年の女子にクリトリス器官を摘ままれているのだった。
 その隣では男二人に仰向けに押さえつけられたもう一人の女生徒が、乳房をはだけられてヒィヒィ叫んでいた。短いスカートが捲れ上がり、パンティが丸見えだ。
 こちらの女生徒は、男たちに陥没乳首を引っ張り出されている最中だった。
 クリトリスを摘ままれている女生徒の名は川内聖南。乳首を弄ばれている方は南静香。そして二人を取り囲んでいるのは、件のクイーンが率いるカイボーグルーブだった。

「先輩、また無駄足じゃないですかぁ。これで三回連続ですよ?」
「くひっ……ああっ……や、止めてっ……」
 ジワジワとクリトリス包皮を剥かれる衝撃に、聖南は返事もままならない様子だ。
「嫌ぁぁぁぁぁっ!」
 静香のけたたましい悲鳴が、ワンワンと壁に反響する。
 どうやら聖南と静香は、こずえを嵌めそこなった責任を取らされているようだった。

「押さえといて」
 一年の女生徒が聖南のクリトリスを摘まんだまま、空いている手で器用にパンティを太腿あたりまで引き下ろす。
「ひぃぃ……」
 露出した聖南の股間が露わになった。高三なのでさすがに生えているが、どことなくスジマン時代の面影の残る佇まいだ。
「先輩のマンコ弄るのって三回目だっけ? もっと多かったかな?」
 カイボークイーンの少し舌っ足らずな声が、静香の悲鳴の途切れ目を縫って聞こえてくる。
 彼女の二本指の間には、摘まみ上げられて頭を出した聖南のクリトリス亀頭が見えていた。陰裂に第一関節まで潜った指先がガッチリとクリトリス器官全体を捉えており、ちょっとやそっと暴れた程度で外れそうもない。
「お友達、漏らしちゃったみたいだよ?」
 カイボークイーンが、すぐ隣の静香の股間に目を向けてクスクス笑った。こちらは陥没乳首を掘り出されながら失禁してしまったようで、パンティが湿って陰裂が透けて見えている。
「あ~あ、すごい顔して悲鳴上げちゃって。こっちの先輩って、毎回乳首掘られて失禁してるよね」
 静香はカイボークイーンに正面から顔を覗き込まれても、認識出来ていないようだった。
「ひぃぃぃぃっ!」
「マンコ出してやりなよ」
「よっしゃ」
 乳首を掘っていた男子が一人移動してきて、静香のパンティをズルズル引き下ろして片脚に引っかけてしまう。
 静香は下半身を裸にされたことにも気付いていないようで、脚の間に陰裂を覗かせてジタバタもがき続けるばかりだった。
 聖南のマンコが年齢相応に小陰唇を覗かせているのに対して、静香はよりスジマン時代の面影を残していた。恥毛も聖南の半分程度しかない。聖南よりも静香の方が尻が大きく脚も太いのに、女性器全体の佇まいは幼く見えた。両者共に陰裂の上の方に、肌色のクリサヤが盛り上がっている。
「嫌ぁぁぁっ!」
 静香が時折、陰裂の真ん中からピュッと小水を飛ばした。
「ひぃぃぃぃっ!」

 不意に窓の向こう側に顔が現れて、慌てたように引っ込んだ。それから少し間を開けて再び現れ、中の様子を窺ってにんまり笑う。
 部活を終えたこずえだった。
 教室で聖南たちに聞かされた話が頭を離れず、わざわざ裏門から遠回りしてやって来たのだ。
「中の連中に見つかったら、こっちの身が危ないかも……」
 そう思ったこずえは、低い位置に二十センチほどの高さの通気窓があるのを見つけて、そちらから出歯亀を決め込むことにした。
 せっかくカイボー現場に居合わせたのに、覗かずに引き上げるなどという選択肢はあり得ないのだ。
 とは言え通気窓の位置は地面すれすれだった。こずえは膝をついて身体を斜めにしてみたり、無理に身体を折り曲げてみたりして何とか覗こうと頑張ってみたが、暴れる女生徒の足先しか見えなかった。
「はしたないけど……誰も見てるはずないよね」
 こずえは仕方ないので、四つん這いになって尻を高く上げた体勢を取った。
 後ろから見られたら、スカートの中が丸見えなんてものではないだろう。分かっているけれど、覗きたい気持ちには勝てない。
 こずえは今時の女子高生なので、女子の間でダサいと馬鹿にされるブルマ重ね履きなんかしていなかった。静香よりも大きな尻とムチムチの股間を覆うのは、クロッチの細いビキニパンティだけだ。だから、当然のごとく布地は陰裂に食い込み、収まりきらないマン肉がこんもりとはみ出している。
 さらにブレザー型制服のシャツの裾をスカートの外に出しているので、うつぶせになると重力の法則によって前がたるんで、隙間からブラジャーに支えられた大きな乳房まで見通すことが出来た。

「聖南じゃん! 何であの子が捕まっちゃってるの? ってことは、もう一人は静香!?」
 手前で襲われている女生徒の顔を見たこずえが目を丸くした。思わず目をこすって確認し直したが、クラスメートの聖南で間違いなかった。
 もう一人は顔が見えなかったが、聖南は窓の近くで羽交い締めにされており、はっきりと見ることが出来たのである。
「うわ~。モロ弄られてるじゃん」
 こずえの視線は聖南の股間に釘付けだ。
 クイーンに下着の中に手を突っ込まれ、忙しくもがく脚。摩擦でブラジャーがずり上がってしまったようで、中々に立派な乳房がこぼれ出てゆらゆら揺れていた。大きめの乳暈がブラジャーの下に見え隠れしている。ピーンと勃った乳首が、カップの下に隠れることを阻んでおり、結果的に乳房の下半分を晒す羽目になっていた。
 本人は頭を振り立てながら悲鳴を堪えている様子である。あの表情では乳房どころではないだろう。
 そして聖南の身体の向こう側に見えている剥き出しのマンコ。
 こずえに向かって股を拡げた体勢で抵抗しているので、見事なスジマンがくっきりだ。
「ぷぷぷ。顔は見えないけど、アレって静香だよね」
 顔が見えなくたって、同性なら脚の形で分かる。
 こずえが声を立てないように口を押さえて笑うと、制服の下でクラス一番の乳房が波打った。
「や、や、止めてっ」
「ひぃぃぃっ!」
 窓越しに悲鳴が聞こえてくる。静香の声の方が、手前の聖南よりもずっと賑やかだ。身も世もなく叫び続けている感じである。
 陥没乳首を掘られる静香の脚は大きく拡げられたままだった。腰が時々大きくせり上がって、マンコの全貌を上から下まで曝け出す。
「あ~、失禁しちゃってるのかぁ」
 スジマンの真ん中からシュッと小水が飛ぶのを見たこずえが笑った。
 
「……あたし、進路指導で捕まってなかったら、襲われてたじゃん」
 そこに思い至ったこずえがブルッと身震いした。
 本当なら、部活が終わったらまっすぐに下駄箱裏に向かうつもりでいたのだ。それに二人が自分を嵌めようとしていたことなんか、知るはずもない。
 
「やっ、止めてぇっ!」
 ズルズルと太腿あたりにわだかまった下着を引き下ろされ、下半身を裸にされる聖南。これで下着の陰になって見えづらかった女性器の全貌が丸見えだ。
 クイーンがクリトリスを摘まんだ手を離さないので、こずえはクイーンの指先にガッチリと捉えられ、包皮がめくれたクリトリス器官を目にすることとなった。
「ふぅん、聖南は普通に生えたんだぁ。クリ豆出しちゃって。静香は薄い方かな」
 視界にマンコが二つ揃ったので、交互に眺める。

「これがカイボーなんだ……」
 こずえが感慨深げに呟いた。
 エッチ娘のくせに、『特等席』でカイボー現場を見たのは、これが初めてだった。
 もちろんカイボー騒ぎに遭遇したことは何度かある。カイボーをやる連中はどの学年にもいるし、突発的に始まることも多い。だが、騒ぎに気付いて駆けつけても被害者はすでに人だかりに埋もれていて、ほとんど見えないのが現実なのである。
 襲われているのが女子であれば悲鳴がうるさいし、男子であればギャラリーの女子が興奮して騒いでいるからそれと知れる。「射精した~」だの「イッた~」だの、ギャラリーの様子に注意していれば、何が行われているのかも想像はつくのだが、かぶりつきの特等席を確保することは至難の業なのだった。
 それでも人だかりが散り始めるまで粘れば、お股を見ることは一応可能だ。被害者は精根尽き果てて伸びてしまうのが常で、性器を晒して大の字だからである。
 こずえも何度か精液にまみれてクッタリ萎んだチンポとか、クリトリスも丸見えに淫汁を垂らしたマンコを目にしたことがあった。とりわけ女子は必ず失禁してしまうので、拡げた両脚の間に大きな水たまりが出来るものである。
 その過程を自分の目で見たければ、このような機会を得るか、自分が首謀者になるか。そのくらいしか方法はない。
 例外として身体検査を覗く手もある。というのも、女子はナースたちによって裸にむしられ、性器検査を受けなければならないからだ。しかし現場を覗くには、天井裏や床下に潜んだり保健室に近い木に登ったりする必要があるので、女子にはハードルが高かった。一部男子の執念によって、女子の身体検査は大体覗かれているとの噂はあるが、真偽は不明だ。

「うわー、拡げられちゃうんだ……」
 こずえは、クイーンの指先が聖南の大陰唇を押し拡げる様子を目の前で見た。
 小陰唇が出て、膣穴が出て、尿道口が出る。最初から剥かれたままのクリ豆は結構大粒だった。
 聖南は、脚を閉じたいのにクリトリスを摘ままれているせいで気を入れることが出来ず、ジタバタもがき続けているようだった。露出させられたナマモノの向こうには、撫で回される片乳房が見えている。
「そうだ、撮っておかなくちゃ」
 こずえは慌ててスマホのスイッチを入れて動画撮影を開始した。少々気付くのが遅れてしまったが、まだ始まったばかりだ。

「あの子、なんか手慣れた感じ……」
 口を開けた貝のような有様を呈する聖南のマンコを、クイーンの指先があっちをつつき、こっちをくすぐる。開かれたマンコは、イタズラされるに決まっているのだ。
 指先の動きを見るに、こずえにはピンポイントで狙いを定めているように思えてならなかった。左側の小陰唇の外周部。陰裂上端の切れ込みが始まる辺り。聖南はその部分を刺激されると、太腿を震わせて反応するのを抑えられないようだった。
 こずえも女だ。聖南が胸を反らせて乳房を揺らし、無理矢理イタズラされているのにも関わらず、剥かれたクリ豆を膨らませる様子を見れば、効いていることくらい分かる。
「まるで聖南の性感帯を知ってるみたいじゃん」
 こずえが首をかしげる。
 聖南と静香が数回にわたってこのグループの餌食になっていることなんか、知るはずもないのだ。
 
「ああっ! ひぃっ! ひぃっ!」
 マンコ嬲りは続く。
 羽交い締めの体勢から抜け出せない聖南は、性感帯を順番に刺激され、剥けたクリトリスの根元をチョイチョイとくすぐられてもがくばかりだ。
 同性ならではのねちっこさに、聖南も悲鳴を抑制するどころではなくなってしまったようで、ついには静香に負けないボリュームで「ひぃひぃ」叫び始めた。
「嫌ぁぁぁぁぁぁっ!」
 聖南の脚は拡がる一方だ。嫌がっているくせに、自ら腰を浮かせてクイーンの鼻先にマンコを差し出しているような体勢である。
 マンコの向こうで揺れる乳房は、乳首が完璧に勃って今にも乳汁を飛ばしそうだった。
「聖南、このままイカされちゃうんじゃない?」
 こずえが「一年坊主にやられて悔しいだろうなぁ」と言いつつ、スカートの中に手を入れた。同情はするけど、見届けずに立ち去るつもりは毛頭ない。

「ああああっ! あひぃぃぃぃっ!」
 いよいよ聖南の腰が突き上がりっ放しになると、クイーンはクリトリスくすぐりに集中し始めた。
 こうなった女は自力で股を閉じることが出来ない。だから脚をこじ開けて押さえつけておく必要すらない。聖南も例外ではなかった。
 勃起して艶光りするクリトリス亀頭の根元辺り。小陰唇が合わさる接合部の少し深くなった辺り。その部分をクイーンの指先が執拗にくすぐる。聖南のもう片方の指先が、陰裂の頭を引っかけてぐいっと引き伸ばすので、クリ豆は土台から垂直に立ち上がってしまっていた。
「んひぃぃぃぃっ! いやぁぁぁぁぁっ!」
 聖南の尿道口がヒクヒク震え始めると、クイーンがすかさず身体を横にずらした。タイミングを合わせたように、大量の小水が噴き上がる。窓越しに音が響いてきそうな大失禁だ。
 マンコを拡げられた状態はそのままなので、小水が小陰唇に当たって飛び散ることはなかった。
「うわ~……」
 こずえは目を皿にして、聖南が失禁中もお構いなしでクリトリスをくすぐられる様子を眺めた。意識していないと、その場でオナニーを始めてしまいそうだ。
「ひぃっ! ひぃっ! あひぃぃぃぃっ!」
 失禁させられる聖南は相変わらず腰を突き上げたままで、マンコの向こうにプルプル踊る乳房が見えていた。まさに『女の子』としか言いようのない姿だ。
「嫌ぁぁぁぁっ! あひぃぃぃぃっ!」
 クイーンが、小水を引っかけられない位置に待避したまま、指を動かし続ける。いかにも手慣れた印象だ。
「ひぃぃぃぃっ! ひぃぃぃぃっ!」
 失禁中もお構いなしでクリトリスをくすぐられ、聖南の尿道口から噴き出す小水は、勢いを増すばかりだった。忙しく腰を振り立てるので、失禁の放物線が乱れる。
「うわ~、すごい……」
 こずえは息を呑んで聖南の惨状を見つめるばかりだった。
 三年生の女子が、二つも下の後輩に為す術もなく失禁させられているのだ。
 小水は止まらないし、乳房は揺れまくりだし、乳首だってこれでもかと勃ってしまっている。
「いひぃぃぃぃっ! あひぃぃぃぃっ!」
 クイーンが聖南の哀れな悲鳴顔を覗き込んで、何かからかっているようだった。しかし聖南本人は目の焦点が合っておらず、失禁の自覚があるのか怪しかった。
 奥で捕まっている静香は、相変わらずマンコを晒されたままだ。ただ、乳首に指を伸ばしていた男たちは、聖南が失禁させられる様子を眺めて笑っており、静香もその間は乳首掘りを免れて太い脚をジタバタさせていた。

「嫌っ! んひっ! くひぃっ!」
 膀胱が空になっても、聖南のクリトリスはクイーンの指先でくすぐられっ放しだ。
 尿道口が開いたり閉じたり。空失禁を繰り返してもクイーンはイタズラの手を緩めようとしない。プルンプルンに踊る乳房が女らしかった。
「ひぃぃぃぃぃっ!」
 クイーンが時々聖南の表情を確認してはニヤニヤ笑っている。
「あひっ! あひっ! 駄目ぇぇぇぇぇっ!」
 本人にその気がなくても、性感の塊であるクリトリスを狙い撃ちにされたのでは、我慢にも限界があるというものだ。
 案の定、数分経たずして聖南の悲鳴のトーンが怪しくなってきた。
「んあぁぁぁぁぁっ! あひぃぃぃぃっ!」
「うわ~、イカされちゃうんじゃない?」
 聖南の膣穴から、白っぽいお汁が滲み始めたことに気付いたこずえが、顔を赤くした。
 表情を見ると、聖南は目がロンパリに寄って口周りをヨダレで濡らし、メスの顔を晒す一歩手前になり果てている。
 さっきまではイタズラから逃れようと抵抗を続けていたのだが、今はイカされまいと必死なのだ。

 聖南の陥落が近いことは、こずえにも簡単に見分けがついた。時々クイーンが指先を二本ばかり膣穴に突っ込んでは濡れ具合を確かめているのだが、その度に溢れ出すお汁の量が増える一方なのである。
「ああっ! ああっ! んあぁぁぁぁっ!」
 クイーンが聖南のクリトリスをくすぐりつつ、膣穴に突っ込んだ指先を抜き差しし始めた。
「ひぃぃぃっ! やめてぇぇぇぇっ!」
 聖南はなけなしの理性を振り絞って耐えているが、男に乳首も摘ままれてしまっているし、膣穴から溢れ出すお汁が尻のワレメを伝って、床に流れ落ちている。クリトリスと膣穴、それに乳首。どう考えても耐えられっこないことは明らかだった。
「うわ~、すごい」
 こずえが聖南がイク瞬間を見逃すまいと目を見開く。
 
「ひぃぃぃぃっ!」
 クイーンのイタズラから逃れようともがく聖南の太腿には、うっすらと筋肉の陰影が浮かんでいた。
 クリトリスを弄られるせいで股が開いてしまうのは、大抵の女に共通の性質である。イカされたくないのにマンコを差し出した体勢に固まって動けなくなるのだ。それは女教師でもハイエースされたOLさんでも、小学生の女子でも同じ。だから襲撃者はクリトリスを狙う。とりわけ同性の場合は。
 
「いひぃぃぃぃっ! あああああっ!」
 聖南の開き切った尿道口がヒクヒク震え、腰が突き上がる。クイーンがここぞとばかりに指先の動きを加速させた。
「くひぃぃぃっ! ぷふぇぇぇぇっ!」
「あ~あ、とうとうイカされちゃったかぁ」
 こずえは聖南の乳首が乳汁を滲ませるのを見た。ヨダレを垂らしたものすごいイキ顔も、しっかりと記憶に焼き付ける。こずえ自身も暴行現場にあてられて下着が張り付いて透けるほど濡れて、乳首もトクトク脈打っていたが、自覚はなかった。
「見ぃちゃった」
 聖南の『陥落』を見届けたこずえがにんまり笑う。
 エロかった。いい見物みものだった。大満足である。

 クイーンは、イカされた聖南を男子たちに払い下げて静香に向かった。『後は勝手に輪姦しちゃって』ということらしい。
 クイーンの姿を追って奥に目を向けると、静香に聖南の様子を観察する余裕はないようで、晒されたマンコを隠そうと太い脚を忙しくもがかせていた。隠そうとしている割には脚が半開きで、太腿の奥に美味しそうな陰裂が見え隠れしている。陥没乳首の掘り起こしはすでに完了しており、ピーンと勃った両乳首が天井を仰いで並んでいた。
「BかCカップか。あたしの半分もないかな」
 こずえが品定めする。
 暴れても聖南みたいに揺れることはない。でも乳首掘りを食らった乳暈が大きく盛り上がっており、見た目はしっかりと『女の子』していた。

「イヤァァァァァッ!」
 静香はいとも簡単にマンコを拡げられた。
 最初から乳首掘りに気を取られて下半身がお留守だったので、クイーンは脚の間に入ってしゃがんだだけである。
「ひぃぃぃぃっ!」
 慌てた静香が股を閉じようと焦るがもう遅い。
 男子たちに太腿を両側から抱えられてしまったのだ。そもそもクイーンが脚の間に陣取っているので、股を閉じることが出来ない。
「イヤァァァァァッ!」
「ふぅん、聖南より見た目はいいじゃん」
 こずえはベロンと露出させられた静香のナマモノに目をこらした。静香が捕まっているのは奥の方だったので照明もやや暗かったが、観察に支障があるほどでもない。
「あたしのマンコとちょっと似てるかも?」
 こずえはそんな気がした。
 ナマモノの印象が全体にあっさり目で、小陰唇が目立たないタイプ。スジマン娘の特性かもしれない。陰裂の上半分を占めるクリトリス器官はくっきり判別出来るが、サヤと小陰唇の接合部分がピタリと合わさっていて、クリ豆は見えなかった。
 ちなみにこずえは、マンコを思い切り広げられるとクリ豆も剥けるクチである。
 
「ひぃぃぃぃっ! ひぃぃぃぃっ!」
 クイーンの指先が、静香のキンキラ声を気にとめる素振りもなくクリトリス器官をまさぐって動く。聖南にしたように、最初からクリトリスを剥いてしまう心づもりらしい。
 静香がガクガクと腰を揺さぶり立てて抵抗する。クリトリスを剥かれかけていることを認識出来ているようだ。
「くきぃぃぃぃっ! あひぃぃぃぃっ!」
 静香の悲鳴と抵抗は激しいが、こずえがいくら目をこらしても現れるはずのクリ豆は確認出来なかった。クイーンが同性のクリトリスを剥きそこなうはずがないので、おそらく真性のクリトリス包茎なのか、クリ豆が小さいのか。
「……アレがそうじゃないかなぁ」
 こずえはクイーンの指先の下にかすかに覗く肉色の襞を見つめた。
 クリトリス包皮が裏返っているから、クリトリス包茎の可能性は低い。
 小陰唇の上端が合わさる少し上あたり。クリトリスが埋まっているのはあそこしかあり得ないはず。その部分の包皮がめくられて肉色が見えているということは、それが静香のクリトリスということだ。
「クリがちっちゃい子だったのかぁ」
 こずえはそう結論づけた。
 もっと近付ければはっきりするけれど、そういうわけにも行かないのがもどかしい。

 クイーンは右手で静香のマンコを拡げたまま、ポケットから化粧筆を取り出した。
 静香に何か話しかけながら、おもむろに筆先をクリトリスに近付けていく。多分「我慢できるかな」とでも言ってからかっているのだろうが、窓越しにセリフを聞き取ることは不可能だった。
「くきぃぃぃぃっ!」
 静香は筆先にクリトリスをくすぐられた瞬間に、パカーッと大股を拡げて腰を突き上げ、小水を噴き上げた。太い放物線が数メートルも飛ぶ大失禁だ。こずえの位置からも、静香の拡げられたマンコのど真ん中から、小水が噴き上がる様子がよく見えた。
 もちろんクイーンは、身体を斜めにかわして小水をかぶるようなヘマはしない。
「……静香ったら、1秒持たずに失禁させられてるし」
 こずえは思わず自分のスカートの中に手を入れた。マンコを押さえていないと『もらい失禁』してしまいそうだった。
「やっぱり、クリが小さい子だったのかぁ」
 女が瞬時に失禁させられたのであれば、クリトリスしかない。だから肉色の襞に見える部分が、静香のクリトリスなのだ。こずえは結論づけた。

 激しく小水を噴き上げる静香の手前では、聖南が男たちに輪姦されている。
 聖南はイカされて朦朧とした状態から回復していないようで、膣穴にズッポリとチンポを入れられているにも関わらず、犯されている自覚がないように見えた。悲鳴も上げておらず、緩慢に脚をもがかせながら口をパクパクさせて喘いでいる。
「こっちも、しっかり記録しておかないとね」
 こずえはスマホを聖南と静香が同時に収まる構図に構え直して、ニンマリ笑った。

「本当に手慣れてるなぁ。あの子、どれだけ女の子を襲っているんだろう」
 小水を噴き上げる静香のクリトリスをくすぐり続けるクイーンの動きに、こずえが感心したように呟いた。
 静香は大股拡げた体勢に固まっているとは言え、抵抗を諦めたわけではない。上下左右に乱れる放物線を器用に避けつつ筆を動かし続けるなんて、とても難易度が高いと思うのだが。
 つまり、クイーンは女の失禁パターンを知り尽くしているのだろう。
「……あの子、まるで身体検査のナースだね」
 こずえが皮肉っぽく唇を歪めた。
 毎年の身体検査でお世話になる、女子高生の天敵の如き存在。それがナースだ。
 彼女たちに捕まると、どんな女も逃れることは叶わない。マンコも乳房も、まな板に載せられた食材の如く『料理』されてしまう。こずえも春先の検査で、マンコを開き切られて悲鳴を張り上げた一人だった。
 女子は陰裂の長さ、クリトリスのサイズ、小陰唇の長さ、膣穴の深さ、乳首の太さ、処女膜の有無……つまり、あらゆる恥ずかしい要素を計測され尽くされる。しかも勃起させるためにクリトリスを刺激されるので、ひとたまりもなく失禁してしまうのが常だ。
 ナースたちは鞄に専用の器具を携えていて、どんなクリトリスでも簡単に剥いてしまう。そうなった女は自力で股を閉じることも出来なくなるので、逃れることは実質的に不可能と言えた。クイーンが最初にマンコを出して股をこじ開けるところから始めたのも、ナースたちと同じやり口だ。
 クイーンの手際の良さは、そんなナースたちに迫るものがあった。

「静香ったらずっとクリトリスをくすぐられ通しだし」
 クイーンは静香の膀胱が空っぽになっても、筆を止めることがなかった。聖南にしたように、静香も一気にイカせてしまうつもりなのだろう。
「くきぃぃぃぃっ! あひぃぃぃぃっ!」
 静香は尿道口が開いたまま。失禁したくても漏らすものが残っていないのだ。
「いひぃぃぃぃっ! あぁぁぁぁぁっ!」
 ガクガクと暴れる腰を男子たちが押さえつける。
 クイーンの筆先は腰の動きに正確に追従しながら、クリトリス包皮の内側に潜り込んで、小さなクリ豆をくすぐり続けた。
 マンコ越しに見える静香の乳首が、ピーンと真っ直ぐ天井を向いて尖っており、女を主張しているように見えた。
 静香の反応を見る限り、クリ豆の大きさと感度に相関関係はなさそうだ。
「うわー、すごいね……」
 手前では聖南が二人目に犯され始めたところだった。こちらはまだ朦朧としているようで、抵抗らしい抵抗がない。

「ひっ、ひっ、ひっ、ひっ……」
 静香は聖南よりもくすぐられ耐性が低いようだった。
 一分たたずに悲鳴のトーンが怪しくなり、太腿がブルブル震え始める。
「んひっ、んあぁぁぁぁっ!」
 静香の包皮の切れ目からねじり込まれるように潜った筆先。その筆先にクリトリスをくすぐられ続ける静香の膣穴から、トロリとした淫液が滲んで尻のワレメを伝う。
 恥毛の薄い静香のマンコは拡げられてしまうと、皮膚が伸びて毛穴の間隔が開き、無毛のように見えた。クイーンの親指が陰裂の頭にかかって引き伸ばすように押さえている影響もありそうだ。開き切った尿道口と、肉襞が重なった膣穴も丸見えだった。

「んあぁぁぁぁっ!」
 程なくクリトリスをくすぐられ通しの静香が、ガクンガクンと腰を振り立てた。
「ぷぷぷ。イカされちゃった?」
 こずえは、静香の反応からそうに違いないと確信したが、クイーンの筆先はお構いなしで動き続けた。
 結果、一旦は力が抜けて沈んだ静香の腰が、再びせり上がる。くすぐられるクリトリスの向こうに見えている乳首なんか、哺乳瓶みたいに膨らんでしまっていた。
「うわ~、イッてるのにくすぐっちゃうんだ……静香、どうなるんだろう」
「んひぃぃぃぃぃぃっ!」
 静香が立て続けにイク。
 堰を切ったが如くに膣穴から淫汁がダダ漏れだ。
 こずえは静香のイキ顔も見たかったが、こちらに脚を向けた体勢のため、目にすることは出来なかった。
 
 静香は連続して4回もイカされた。
 ようやくクイーンが化粧筆を遠ざけて立ち上がる。
 静香は押さえつけていた腕が離れても、大の字でマンコを曝け出したまま、余韻でイキ続けているように見えた。
「お汁まみれ。ぷぷぷ」
 こずえが呆れるほどに濡れぼそった静香のマンコを見つめる。
「あんなに乳首立てちゃって。ちょっと摘まむだけで、乳飛ばしそうじゃん」
 近くで見ることが出来たら、乳汁も出てしまっているのではないか。そんな気がした。

 一方で輪姦され聖南は、一度も正気に返ることなくイッてしまったようだった。はしたなく嬌声を上げてアヘっている。
 その向こうで、静香もまた男たちにたかられて輪姦され娘と化した。
 クイーンは壁際に下がって腕を組み、犯される二人を満足げに見下ろして立っている。

「こんな連中に襲われたらおしまいだね」
 こずえがブルッと身を震わせた。
 三年生の女子が二人そろって、二つも年下の後輩に完膚なきまでに嬲り倒されたのだ。風紀委員長まで同じ目に遭わされたみたいだし。
「くわばら、くわばら」
 こずえはしばらく輪姦される聖南と静香の姿にスマホを向けてから、肩をすくめて踵を返した。
 


 翌朝。
 こずえが登校すると、聖南と静香がいつもの席でひそひそ話をしているのが見えた。何だか周りの空気がどんよりと淀んでいるようで、あまり雰囲気はよろしくない。
(ぷぷぷ。二人揃って輪姦されちゃって)
 こずえは心の中で嗤うと、イタズラ心を起こして近づいて行った。
「昨日は部活で遅くなって、見に行けなかったよ。せっかく情報くれたのに、ごめん」
「え?」「は?」
 二人はギョッとして顔色を変えたが、そこは女である。すぐに落ち着いた風を取り繕った。
「そ、そう。もしかしたらって話だったでしょ。気にしなくていいって」
 聖南が作り笑いを浮かべる。
「こ、こっちも忘れてたくらいだし」
 静香は、聖南よりもいくぶん態度を装うことに成功していたが、顔が赤かった。
「あ、そうなんだ。もし二人がすごい現場を見ていたら、詳しい話を聞かせてもらえるかなって期待してたんだけどな」
 こずえがニパッと笑う。
 中々の役者ぶりである。
「どうだろうね。あ、あたしは何かあったなんて話は聞いてないけど」
「あ、あたしも。何かいい情報が入ったら教えてあげるよ」
 輪姦され娘たちはしどろもどろだった。
「うん。期待してるからよろしくっ」
 下手にからかって、覗いていたことがバレたら仕返し必至だ。この辺にしておこう。
 こずえはとぼけた顔で自分の席に向かうのだった。



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