一.JKクラブ
約3600文字
陥落 風紀委員長


一.JKクラブ

 高校の先輩の真佐美まさみさんが輪姦まわされたのは、新学期が始まって間もないころだ。
 彼女が犯されたことは公然の秘密と言ってもいい。
 だって、その時のビデオが会員制エロサイトで公開されているんだから、否定も弁解もしようがない。誰が最初に見つけたのか、数日もしないうちにみんなの知るところとなってしまった。
 現場は繁華街に新しく出来たJKクラブ。状況は観客の目の前で公開輪姦。
「三年のちょっと取っつきにくい感じの人でしょ」
「へぇ、あの先輩輪姦されちゃったんだぁ」
 あちこちで噂話に花を咲かせる生徒たち。
 もちろんあたしも見た。『現役女子高生公開輪姦!』なんて派手なタイトルつきで、メンバーじゃなくても三分くらいのサンプル版を鑑賞することが出来る。
 間違いなく襲われているのは真佐美さんだった。

 薄暗いボックス席で抵抗しながら下着を降ろされる様子。後ろから羽交い締めにされ、もう一人に太腿部分を抱えられて動けないように押さえられてる。席の周りには、他のお客さんと思われる脚がいくつか映っていた。
 スカートは抵抗するうちに捲れ上がってしまい、露出させられていく恥部を遮るものはなかった。
 一瞬黒い恥毛が見えて、真佐美さんが必死で手を伸ばして下着をつかんで防御する。その手が引き離され、男が一気に下着を引きずり下ろした。
 正面から見た感じ、恥毛はあまり濃くなかった。ワレメが軽く透けるくらい。
 真佐美さんは二人がかりで身体を抱えられ、真ん中のステージへ。
 バタバタ暴れる足先に引っかかった下着が旗みたいに揺れる。スカートが捲れたままなので、脚の付け根にワレメがくっきりと見えていた。
 そして思い切り股をこじ開けられてのマンコ晒し。海外サーバーだから何もかも丸見えだ。
「嫌ぁぁぁっ」「ひぃぃぃぃっ」「やめてぇぇぇぇっ」
 金切り声の悲鳴がすごかった。真佐美さんはメチャクチャに抵抗してるけど更にスタッフが増え、四人くらいに押さえられてどうにもならない状態だ。

 同性でも「うへぇ」と思うくらいのマンコのドアップ。大股開きだから、ワレメがパックリ弾けて開いてしまって、具が丸見えですごい。小陰唇の輪の内側までくっきり見えてる。尿道口も膣口も。クリサヤが引き攣れてお豆も半分見えてる。
 観客は七割方が男性。十人以上に囲まれて見られてる感じ。もちろん観客の顔にはモザイクがかけられている。
 真佐美さんも目線だけモザイク処理されているけど、かなりいい加減で見る人が見たら誰なのか分かってしまうレベルだ。
「ひぃぃぃぃぃっ、ひぃぃぃぃぃっ、ひぃぃぃぃぃっ!」
 マンコを晒されてもがきながら、制服のブラウスをはだけられていく真佐美さん。
 ちょっと野暮ったい大きめのブラを上にずらされ、ペロンとオッパイが露出する。
 結構大っきいオッパイだ。乳暈も大きめだけど色は悪くない。乳首が立ちかけてるのはパニックだからかな?
 もがき通しだから、はだけられたオッパイがプルンプルン踊る。お椀型の、密度の高そうなちょっと固そうなオッパイだけど、揺れ方から判断するに見た目よりは柔らかいみたい。
 足元からのアングルはずっとそのまま。画面の大半はドアップのマンコだ。生々しい女性器の向こう側に乳首が立ったオッパイが見えていて、時々悲鳴を上げる顔も映る。女としては相当に惨めな姿だ。
「希望者は追加料金五千円、三人まで」
 店の人がそんなことを言った。観客の中から即座に手がいくつも上がってジャンケンに。
 つまり真佐美さんを犯す定員は三名ということ。
「入りやすいように濡らしてあげましょう」
 身体を這い回る手に真佐美さんの悲鳴のトーンが上がる。
 オッパイを揉まれ、マンコを弄られ……でも、押さえつけられてそんな事されたって濡れるはずがない。そう思って見ていたけど、そうでもないみたい。
 こんなプロみたいな連中にかかったら、あたしたち女子高生なんてひとたまりもない。
 ワレメを拡げられ、クリトリスを揉み込まれて悲鳴を上げる真佐美さん。包皮をめくられて生クリ剥き出しで延々と揉まれ続ける光景に、見ているあたしまでおかしくなってしまいそうだ。
 いくらその気がなくても、これはヤバいかも。あたしだったら多分我慢出来ない。

 一分持たずに真佐美さんも様子がおかしくなっていく。案の定だ。立っている乳首が更に一回り大きくなって、赤いネイルを塗った女の指先が摘まんで転がす。
「嫌ぁぁぁ~あああぁぁぁ~~いいいぃぃぃ」
 ほどなく、わけの分からない悲鳴と共に真佐美さんが太腿をピクピク痙攣させながら失禁した。イカされたのだ。
 観客たちの拍手と笑い声。
 カメラが膣穴に寄って、店の人が指を一本突っ込んだ。ひとしきり穴の中を探った指が抜かれると、指先が濡れている。膣穴も明らかに湿っていた。
 その膣穴に、さらに大量のローションが塗りたくられ、ギンギンに猛った男根が迫る。
 中学生の時、教室でパンツ脱がしされる男子のおチンポを目の前で見たことがあるけど、比較にならないくらい太いし大きい。あの女子たちの前で脱がされた哀れな男子のおチンポは、包茎で白くて可愛かった。でも画面のそれははっきり言ってグロテスクだ。
 その太い男根が膣口にあてがわれ、腰を軽く前に出しただけであっさりと穴に飲み込まれる。真佐美さんの身体がまたピクピク震えた。
 犯される真佐美さんは少しの間抵抗したけど、やがて諦めたのか大人しくなった。感じてはいないと思う。茫然とした表情で天井を見つめ、何を思っているのか窺い知れない。
 腰の動きに合わせてオッパイがタプタプ揺れる ―― 真佐美さんのオッパイは、出されてからずっと揺れっぱなしだ。
 襲われてからここまでがおおよそ二分。
 シーンが短いサイクルで切り替わり、輪姦現場を映し出す。
 最初の男が息を大きく吐いて男根を引き抜き、白い腹の上に精液をぶちまけるシーン。
 待ちかねていた次の男が、湯気を立てる膣穴に男根を突っ込んで腰を振るシーン。
 三人目の男が同じようにおチンポを突っ込むシーン。
 それから大の字で横たわる真佐美さんの姿がアップで映し出された。着衣はほぼ脱がされ、残っているのは靴下と片方の靴と右足に絡まった下着だけ。制服とブラジャーはステージの上に無造作に散らばっている。
 真佐美さんは犯されている最中と同じ表情のまま、脚を閉じるわけでもなく荒い息をついていた。
 サンプル動画が真佐美さんの姿を映したままフェードアウトして終わると同時に、派手な入会案内画面に切り替わった。今なら半額キャンペーン中だそうだ。
 あたしは画面を閉じた。


 自己紹介が遅れたけど、あたしは二年生の真田遥さなだはるか。これでも風紀委員長なんだ。
 正直、うちの学園は偏差値レベルがそれなりのせいか、下半身がらみの『事件』が多数を占める。
 盗撮、輪姦、カイボウすなわちパンツ脱がし。その類いの雑多な事件。
 でも真佐美さんの件は学園の外で起こったことなので、本人が言ってこない限り動かないのが風紀委員会としての慣例だ。余計なお節介はしない。
 だから放っておいた。ただの女子高生輪姦事件、「お気の毒様」ってことで話は終わり。
 すると先月あたりから、うちの女生徒が例のJKクラブで乱暴される事件が五件も発生した。これは異常事態だ。
 なかなか襲われた本人に話を聞くのは難しかったけど、みんな真佐美さんに誘われていたことが分かってきた。
 あたしは、真佐美さんがJKクラブの人に無理に協力させられているんじゃないかと考えた。だって輪姦現場をビデオに撮られているし、ばら撒くと脅されて……いや、その線はもう手遅れだ。
 それに、襲われた子がステージの上で裸に毟られるとき、また犯されるとき、真佐美さんが相手側にいたという証言もあった。
 真佐美さんが積極的に連中に荷担しているなら、悪堕ちしたということ。
 私があんな目に遭ったんだから他の子も。おそらくそんな動機だろう。
 そうなってくると風紀委員の立場上、当然容認できない。
 気が重かったけど、あたしは真佐美さんに直接注意することにした。こっちは二年生、真佐美さんは三年生。話を聞いてくれたらいいけど……
 結果、はぐらかされて終わりだった。真佐美さんも事件が広まっていることを承知していて、「あなたたちには関係のないこと」とか「私に構う暇があったら他の仕事をすればいい」とか。
 あたしは今度あのJKクラブで事件があったら、顧問の先生を交えて本格的に調査を開始すると告げて引き揚げてきた。学校側の手が入ると言うことは、退学あるいは停学処分を覚悟してねと言っているのと同じだ。
 真佐美さんもこれで大人しくなってくれるだろう。あたしはそう期待した。
 ところがその翌日にまた輪姦事件が発生した。一年生の女生徒が二人まとめて例のJKクラブで犯されてしまった。ステージに上げられてヒン剥かれて公開輪姦。その現場にも真佐美さんの姿があったという。
 宣戦布告か……
 もう一度だけ真佐美さんに警告しよう。それでも聞き入れないなら仕方ない。学校側に報告する。あたしは心を決めた。




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